私は大学時代に就活をしていないので、この記事は新卒学生の皆さんには何一つ実務的に役立ちません。


今年の夏に退職して以来初めて、15年ぶりぐらいで最初に就職した会社を訪れる機会がありました。久しぶりに訪れて何も変わってないなぁと懐かしく思っていましたが、先日移転の案内を貰い「創業の思いを忘れないためにこの電話番号が使える範囲で移転してきたんだ」と当時の社長が言っていた青山から、全く違う街へ移るということで、一気に歳月の流れを感じてしまいました。

その会社に内定が決まった後か先か忘れましたが、同業他社のアスキーの会社説明会に行きました。初台の本社の大会議室に溢れんばかりにいるピカピカな学生の数をみて「あ〜こりゃ無理だな」と尻込みして応募もせずに帰りました。

他にも産経か毎日だったかまだ応募できる新聞社がありましたが書類段階で箸にも棒にもかからない状態なので、落ち込むというよりは、こういう作業は無駄だなと思った記憶があります。

あと当時は今と違ってまだ太っていなかったのと、スパルタ水泳教室で鍛えられ泳ぎと体力には多少自信があったので、海上自衛隊幹部候補生の試験を受けようと市ヶ谷の防衛庁に行きました。

説明会もそこそこに東京裁判のあった講堂と今は非公開になっている地下壕を見学させてもらって、実はそれが目的だったわけですが、帰宅してやっぱり規律正しい生活は自分には無理かなぁ、それにせっかく上京してきたのにまた地方もあれだなと思って、試験を受けるのは止めようと思っていたら、その夜に防衛庁の方から電話がかかってきて、なんとか試験を受けるようにと熱心に誘われました。あのとき試験を受けてたらどうなってたのかと今でもたまに思います。

あれから20年。隆盛を誇ったアスキーは見る影もなくなって新聞社も苦戦してます。逆にいまや自衛隊が若者には人気職種になっていて時代の変化を感じずにはいられません。

そしてまさか自分で会社を経営しているなど、当時はつゆほども思わなかったですし、この先もどうなるかわかりませんが、結果オーライだと思います。

ということで自分のことを振り返ってもまったく意味がないと改めて認識し、もはや時代は違う若者の感覚感性も違うというところから、まったくのゼロベースで新卒採用に取り組みます。

4月の新卒採用に向け、年が明けたら会社説明会を始めます。