すでに一部の方々には、ご挨拶を初めておりますが、当社のブックデザイン事業部を発展解消して、新たに「256(ニゴロ)」というブランドでデザイン事業の新展開を開始します。

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当社は2003年に編集プロダクションとして創業しましたが、2年目のあるとき「萩原さん、この本のカバーデザインやってみない?」の一言から始めた仕事が、もはやブックデザイン会社としての認知の方が大きくなるほどの事業規模になりました。

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「売れる本作りをトータルにサポートする」をモットーにして本腰を入れた頃から、10万部級の本のデザインがいくつか出てきて、そうこうするうちにあの「もしドラ」を担当することになり以来完全に軌道に乗りました。

もともと装丁という本屋にいけば嫌でも目に入るデザインの性格から、この事業の営業手法は当初から確立させていたのですが、経営者としては、さらに伸ばそうと様々手を打ちました。

しかし、なかなか結果がでないな〜と思っているうちに、社長の私が攻めあぐねるだけでなく、欲張ってもう一押しと思っていたウェブメディア開発で盛大にこけて会社を傾けてしまい出直しを迫られてしまいました。

その3年前に莫大な借入金に大赤字を作ったわけですが、それでも潰れることがなかったのは、このブックデザイン事業がずっと好調だったおかげです。

そして事務所を縮小移転して出直しを図るときに、いまの当社の基礎となっている組織体制を、まずこのブックデザイン事業部に据え付け増員を開始しました。それから2年、打ち手が見事にはまって現在は当時よりも業績を伸ばしています。

装丁を始めた10年前のことですが、当時私が知っていたブックデザイナーの方に、どうやればいいのか教えてもらおうと萩原さんと一緒に事務所に伺ったことがあります。

「どれぐらい仕事をやればいいんですか?」と尋ねたとき「これぐらいやればいいんじゃないかなぁ」と教えてもらった基準値は数年前に超えました。それから満を持しての新展開です。

私自身、創業後に新事業を立ち上げ成功させるという貴重な経験をさせてもらったわけですが、今回改めて初心に戻り、その「教えてください」をやろうと思っています。明日そのメールを書きます。

256スタートしました。