タイトルがアレだけど(こう付けざるを得なかったんだろうな)とても読みやすく良い本でした。
昨年末の選挙で潮目が変わったと思いますが、昭和の終わり頃から政治家はバカにしていい人種だといった風潮が続いたと思います。私も「こいつバカだな」とTVに向かって呟くこともありましたが、今のように誰がやっても厳しく難しい状況では、政治家をバカにして何かが解決すると思っている方が恥ずかしいですね。
数年前までその筆頭にあげられていた著者ですが、この本を読んだあとに同じようにバカにできるのか。読んでいるうちに本書を読むとあの当時の短絡的な報道に踊らされたことを後悔させられる人も多いだろうなと思います。
どんなに人間的な魅力があっても、どんなに明晰な頭脳があたっとしても、政治家になれるとは限りません。そんな当たり前のことも実際に経験した人の言葉を借りなければ理解することはできませんね。彼の目からみた当時の小泉首相など有力自民党代議士の人間力などは勉強になりました。
著者が当選した当時から面白いなと思ってましたが、本書を読んで著者の木下藤吉郎ばりの処世術(出世術?)は傾聴に値すると思いました。自分も20代で読んだら感化されて生き方変わったかもしれません。
繰り返しますが、そうで無ければ売れなかったと思うので仕方の無いことと理解してますが、タイトルで投資術を押し出すのはちょっと違うなと思いました。
しかし、いま書店で売れるタイトルって何だろうね。そこにどんな価値があるのかなと編集者としてあるまじきことを考えています。そして、電子書籍なら本来アピールすべきエッセンスを大事にできる本作りができるなと思いました。
ということで、そういう本を企画していこうと思います。
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