昨年書いた通り個人的にもう「震災後」ではないので振り返りませんが、あれから4年、事務所は2回転居して社員も半数が入れ替わり、エディトリアルと電子書籍の事業を立ち上げて、小学生だった上二人は高校生に。

基本的に毎日いろいろ大変で、ジワジワとしか変えられなかったり、ちょっとずつ成長してたりで、目に見えて何か変わったという感想は持ちづらいのですが、4年前と今とを断面で見比べれば、やはりそこには大きな変化があることはわかります。

震災前、社長が新規事業でヘタ打ったため業績悪化で財務状況がつるべ落としの急降下だったわけですが、ようやく債務超過解消したと思ったら今度は急転うなぎ登りです。これV字回復といえば聞こえはいいですが、安定軌道に乗せられなかったら乱高下のジェットコースターで経営も何もあったものではありません。

もちろん闇雲に伸ばしているわけではありませんが、法則的に事業収益は右肩上がりに順当に伸びるのではなく、ジワジワ伸ばしていると、あるとき突然急激に伸びるポイントが現れるもののようです。

このうなぎ登り状態は創業初期にも目撃して、このときの事業拡大と新規事業開発の打ち手を間違えたため5年前の急降下に繋がりました。そういう意味で実は、今回ははやく適確な手を打たねばと、もの凄い焦りというかプレッシャーを感じてます。

ぼんやりとした霧の中を突き進み、標高が分からない高山を今日アタックするかどうか考え判断することは、赤字損失額が雪だるま式に増えるのを来月阻止すると決めるよりも断然難しい。

あれが分岐点だったというのは振り返ればすぐわかりますが、ここを転換点にすると決断するのは、準備を含めて途轍もないパワーが必要です。

今月、来月はそんな期間として、新しいことは増やさず、新しい人にも会わず、暫く山籠もりする感じでいきます。