上手いタイトルが考えつかなかったので思いつくまま。

今期も残すところあと1ヶ月。例年通りほぼ着地点は見えていますが、1人あたりの生産性を30%も伸ばしたので、売上は全盛期の7割しか戻してませんが、経常収支がその当時の倍以上となり今期は新たな創業来のレコードができました。

その驚異的な収益のお陰で、4年前に転落した債務超過状態からも脱却でき実質無借金経営に戻したので、会計参与より「今だからこそ」と次なる課題が出ました。

「行き当たりばったり経営」からの脱却

これ難題です。具体的に言えば6年後から先の未来を確実にする経営です。いまは景気と惰性でなんとかなっていると私も感じますが、お祭りが終わったあとの反動にどれだけ耐えられるのか、事業の持続的発展を維持できるのか。まったくわかりません。これまでの結果良ければすべてよしな取組から、目指すべき目標に向かって日々積み上げに努力する経営に切り換えよという助言でした。

確かにここ数年、ひたすら這い上がるだけの単純明快な経営戦略だったので、大変でしたがやるべきことをひたすらやるだけで難しくはなかったと感じます。また状況として現状は6年前に事業開発で会社を傾ける前の状況に近いので、当時を振り返れば何が行き当たりばったりなのかもよく分かります。

打ち手は2つ。ひとつは何があっても大丈夫なように内部留保を厚くすることと事業の維持発展のための人材採用。これはすでに打ち出しているダム式経営ですね。

もう一つは未来を作る仕事の進め方。これには2つの課題があります。一つは幹部の意識改革。すでに受託体質からの脱却を意図して2年前から企画体質への転換を図ってきましたがいよいよ総仕上げの段階に来ました。もう一つはその幹部の意識改革を前提とする業態開発と経営の多角化です。

この業態開発と多角化構想はすでに1年ぐらい暖めていますが目指すは2.5次産業化です。2.5次は2次産業のサービス化を言うようですが、その逆を目指します。多角化も同時に進行させそのための2.5次産業らしい新しい社名も決まっています。

とにかく幹部の意識改革がポイントですが、とりもなおさずそのためにはトップである私自身の意識改革が大前提というわけで、数ヶ月前に町工場のオヤジは止めると言いましたが、さらに次のフェーズを見据えた考え方や行動に方向を変えることにしました。

目に見えて何かが変わったというのは、あるときから目指すべき未来像に向けて方向を変え、それを着実に進めていった結果です。今日踏み出す一歩を今までと変えなければ永遠に変化は訪れない。その行き先を出発する前に明瞭に見据え進む経営、未来を計画する経営に変えます。

言うなればこれは社長としてのキャリアアップ転職というわけで、これから半年ほど転職活動に専念します。違う社長像を結像させるため、着るもの、食べるもの、働く場所、あらゆるものを意図的に変えます。

さらに楽しく。