つい先月まで、ジャグリングの大道芸人よろしく、社内外の様々なプロジェクトを華麗かつ軽やかに回していくことを目指していましたが、はたと気付いて止めました。

プロジェクト管理能力を誇っている場合ではなく、お前はその前提となるビジネスを作れという話です。いくらプロジェクトを積み上げても新しいビジネスにはならないことなど、ちょっと落ち着いて考えればわかることですが、溺れるものはなんとやらで必死に頑張っているつもりでした。

どこで間違ったのかといえば、それが新事業開発で起業創業ではないためです。何もないところから、明日は今日作った道の先にしかないという状況では、とにかくガムシャラにやるしかないわけですが、すでに事業があってそこから新しい事業をものにするためには、別の方法論が必要なのです。そのことに気付かず、ひたすら居心地がよい状況から抜け出し、新たな道なき道を作り進むしかないと思っていました。

企画を仕事にして20年になります。最初に企画会議で偉そうに出した企画がこれでもかというほどに転けたことが、ナニクソとこの道を突き進む結果に繋がっていると思いますが、同時にそこからいかに物事が上手く計画通りに行かないかということや、雑草精神で悪路を突き進むことが当たり前と、ある意味そのことに慣れが生じてしまっていて、いつの間にか上手く行かなくて当たり前、結構頑張っているよね、といった甘えが生じていたようです。

そもそも、とにかく苦労したり、辛い状況に追い込まれないといけないんだ、と自分で勝手に思い込んでいるということに気付きました。下手打ったからそのツケを自分で払っただけのことなのに。

つまり新事業を開発するにあたり、積み上げてきた物事や関係を壊すことではなく、それを譲り残し次に進めばよいだけのことでした。そこで茨の道を通る必要など何一つありません。つくづく自分の貧乏性がいやになりますが、それも今日を限りに止めます。

ひとつ注意したいのは、シリアルアントレプレナーを目指していないということ。立ち上げたい事業は1つです。ただし、それが堅牢で巨大だということです。