事を企て実行すれば何事にも反作用があるものですが、目出度くも目標が達成されたとき、そこに潜む副作用とでもいう反動にどう対処するのか非常に難しい問題。

これが難関大学の受験合格で燃え尽きた程度のことであれば、引き籠もってゲーム三昧だとか、アルバイトに邁進するうち中退して起業したりなど、いろいろな人の様々な経験知の共有がありますが、事業計画を完遂してさて次といった場合、事例も少なければ気軽に相談できるような人もほぼ皆無。無数に出回っている経営者本なども、大経営者であればあるほどほぼ綺麗事で参考にもなりません。

ほんとうに事業経営はどうすればいいのか誰も教えてくれないし、教えられるものでもないですね(だからこそ面白いわけですが)。

1つ大目標を達成したので次の目標に進路変更。そこに断絶が必要なことを発見したまでは前回書いた通りですが、それから動こうとするのに体が動かない(頭が働かない)現実にぶち当たっていました。

はじめは、先月体調を悪くしたことや、夏休みになって家庭環境が著しく変化したことなど、周辺に阻害要因を探ってました。猛暑日も続いていましたし。

しかし、それらの問題はすべて時が解決できること、受け止める自分自身に問題があるのは明白です。そこでいったい何がストッパーとなって前進を妨げているのか、問題の根っこは何なのか掘り下げていました。

ようやく思いたることがあったのでこうやってブログを更新しているわけですが(もちろん本当のところは次の目標を達成して振り返ってみないとわからないことですが)、どうも次の計画に取り組む心の置き方にズレがあるようです。

現事業を遂行拡大するための心の置き方と、新事業を開拓推進するための心の置き方。方向性の違いから、そこに断絶があるのになぜか同時並行でやると最初から決めていました。反対方向に動くわけですから、心が引き裂かれ上手く行かないことなど容易にわかるはずですが。

どうして同時並行すると最初から決めていたのか。その発想の根源に貪欲さや執着がなかったかどうか、特に駆動させる原動力に、怒りや貧しさを燃料として投入していないかどうかを確認する点検作業が必要なようです。

新しいことを手にするためには捨象すべきものが何かを常に探る必要がありますが、そこには事業計画や経営資源の精査だけでなく、経営者自身の思いの振り返りも含まれるということですね。

現事業と新規事業をどのように組み合わせて取り組んでいくのか、具体的な行動計画に落とし込んでいきますが、新規事業を取り組むにあたり、従前とは異なり予め経済的な余裕を生み出す職場環境と人間関係を前提とする心の置き方、を意識してみようと思います。