地震から2週間経ちました。週刊ブログになってますが、それぐらいがちょうどいいのかもしれません。

結論からいくとこの一週間で交通機関もほぼ通常通り復旧し、業務における地震の影響はひとまずなくなったと考えて良いようです。もともと当社の場合は、裁量労働制なのですが、定時出社やノー残業デーを実施したりとあれこれ試行錯誤していたので、今回もすぐに在宅勤務などの判断もでき柔軟に対応するこができました。

これを機会に、会社の方向性としても社員全員がどこでも仕事ができるように(というのは自分自身で時間をコントロールできるように)したいと考えています。どこでもとは、もちろん誰とでもという意味も含めて。柔軟性が高いことは、いつの時代でも求められるものだと思います。

問題は1つ残っていて、社員同士の連絡がまだうまくいっていないということです。メールやツイッターやサイボウズliveやいろいろなツールを使ってみてはいますが、まだこれだ!というものにはなっていません。ここが上手く機能するようにしたいと思います。

引き続き経済が収縮することや電力事情に対しての対応は早めに手を打っていきますが、それはそもそも論として景気に左右されないような(を言い訳にしないような)価値ある会社を作ることを目的にしていれば、大きな問題ではないと考えています。しかしこれは言うは易く行うは難し。正直なところ経営者としては、ここはまだ苦戦中です。

苦戦というのは打ち手がないということではなく、やるべきことは明確で、一人一人の社員が一つ一つの仕事をしっかりとやり遂げる、その積み上げに尽きるわけで、そこに時間がかかっているということです。

ただ、この点について、今回のような大災害の後に必ず議論になる、復旧ではなく復興という考え方が同じように適用できると思っています(と考えて取り組んできました)。短期的には回復を目指すとしても長期的には発展の基盤を作るように準備していかなければならない、そのための絵図に沿って淡々と仕事を積み上げるのみです。

そういった観点からこの先訪れる可能性のある経済的な落ち込みも、経営上の大ピンチですが、それを日頃できない大改革につなげる契機、私自身はそうとらえようと思っています。

そこで、この1週間は、従来の編プロとしての復旧を目指すのではなく、編集プロダクションとしての復興を目指す。こう書くとまた何か新しいことを始めるのかと思われそうですが、そうではなく、短期的には収益改善のために取り組む方針を、そのまま長期的な業態転換の変革につなげられると確信できました(そのためにあちこち出かけているわけですが)。

金曜日は、新しく加わってくれた方々の歓迎会を開きました。自分も年をとりましたが、会社も大人の集まりになったなぁという実感です。今までが悪かったということではなく、やはり組織も人と同じく、そう変えると決意してやっていけばしっかりと成長していくものなんだろうな、ということを感じています。

ということで、1年前から取り組んできた強いチーム改め、勝てるチームを作る取り組みはまた一つ達成することができました。

1.強いチームを作ると決意する

2.エラー、凡ミスを無くす

3.各プレイヤーの仕事の成果の平均値を上げる

4.勝負強いプレイヤーをチームに加える

5.職種に応じてグループを作り明確な役割を与える

6.効果的な得点の取り方、もしくは守備をベンチから指示して動けるようにする

7.優勝を目標にする(というか勝ち続ける)

デジカルを今後10年、着実に成長し続ける組織にしたいと考えていますが、来月(今週末ですね)から取り組む活動に目鼻が付くのに4ヶ月(10月)、社員全員が効果を実感できるようになるのにさらに3ヶ月(1月)、明確に結果が現れ軌道に乗るのに1年はかかるものと想定して取り組みます。

2010/6/29エントリー 「強いチームを作るために必要なこと

2010/8/26エントリー「【中間報告】強いチーム作りは進んでいるのか?

2010/10/20エントリー「【中間報告】強いチーム作りは本当に進んでいるのか?

2011/1/11エントリー「【中間決算】強いチーム作りは進行しているのか

最初の段階で勝ちにこだわらなかったために少し失敗しましたが、その反省に基づいて本当の意味で強くなるためには勝たなければならないことに気づいて3ヶ月。ようやく考えていた体制になりました。

チーム作りで残されていた課題は2つでした。そのうちの勝負強いプレイヤーを加えるという点ですが、これは頭が切れてふざけた人を入れるというのが課題でした。ふざけた人っていうのがミソで、これはいい加減ということではなく、いい意味で波風を起こして職場の空気をかき混ぜてくれるような人材を加えたいと考えていました。私の中ではひとまず達成していると思っています。

ということで、いよいよ最後の課題に突入します。優勝する。つまり今の計画でしっかりと事業収益を上げるということです。収益をあげるということは、当社の場合、それぞれの現場において、認められる(期待を少し上回る)仕事を約束通りに仕上げるということです。

提案と品質と納期、この3つをどの部門もしっかりと積み上げて、計画をずらすことなく実施することによってのみ収益をあげることができます。大企業と言われる会社は、要するにこれを徹底的にやりきる人材がそれ以外の会社よりもほんの少し多いという話しだと思っています。実際には厳しい現実を直視しながらやるわけで決して楽しいことばかりではないですが、その困難を乗り越えるところに面白みを見いだす人材が集まってきてると思っています。非常に楽しみです。また私自身は徹底的にやり抜く覚悟です。

最後に、今回の震災では、被災地の復興支援について、私自身は出版やメディア制作の仕事を通して社会貢献し、その業績を上げた結果の税収貢献で間接的に、しかし恒常的に国に貢献する道を選びたいと考えています。目前の仕事に集中することで必ずや被災地の方々への貢献はできると考えています。

義援金や物資の提供も節電もですが、さらに規模も大きく事業としても(これはSEIHA)、結果としての法人税収でも貢献したいと考えています。