いま、社内で私の父が執筆している本を作っています。父は作家でもなんでもありません。高校教諭だったのですが、定年退職時に母校に勤めており、その高校が100周年のときに同窓会幹事をやっていた経緯で、明治時期卒業生の偉人伝を書いています。いわば郷土史家の自費出版みたいなものですが、スポンサーがいて予算があるらしいので、キッチリと制作費は頂く予定です。

ただ編集者が息子だと、やれあれはどうする、これはなんだと仕事にならないので、吉村が編集からデザインまで一手に引き受けて制作を進めています。

以前にもチラリとブログに書きましたが、こういった本を作りたいという要望はあちこちで耳にします。すでに大手自費出版社もありますし、大手版元でもそういったサービスはやっておられて、当社でも制作のお手伝いもしていますが、そこまでのお金は・・・と、予算規模で二の足を踏んでおられる方は大変多いようです。一方で非常に廉価な自費出版もあるようですが、そうなってくるとこんどは造本や意匠の点で難色があり、なかなかこれだというサービスがないようです。

そもそもよくよく聞いてみると、本にする必要がなく、逆にウェブメディアでコミュニティを作ったほうがいいのではないかというようなコンテンツもあります。ということで、そういった小規模な”出版”を巡る要望に応えられるような体制を整えたいと考えていたのですが、メディア事業部の立ち上げと編集者の採用によって、ようやく日の目を見ることになりそうです。

本日、編集に新しく岡田が加わりました、さらに最後の内定者の方(編集です)と入社日なども打ち合わせを行い、企画編集の部分ではかなりの陣容が整いました。それから、まだ公表ができませんが、とある高名な出版コンサルタントの方から、非売品の記念本の制作を打診されており、こちらは完成したら大々的に宣伝させていただきたいなと思っております。

他にも、家族で綴ったブログを記念に本にしたいとか、スタートアップ時で予算が少ないが小冊子ではなく本を作りたい社長さんとか、そういった要望も耳にしていて、いずれも「売れる本」ではないかもしれませんが、その人やその人の周辺にいる方々には「価値ある本」に違いないと、出版事業部のスタッフにサービス開発を急ぐようにと発破をかけています。

当初12月1日サービスインだったものを11月に前倒ししてご案内したいと思います。いま、本を作りたいと考えておられる方、お気軽にご相談ください。