本日は終日、決算書と今期の事業計画書をもって取引銀行を回ってきました。

当社も不況の煽りを食って10%弱売上を落としましたが、無事黒字決算でしたので、どの銀行でも終始和やかな面談でした。黙っていても決算書は取りに来られるし、単なるビジネスローンであれば特段面談の意味があるわけではありませんが、現場の生の声を聞くことは重要だろうと思っているので時間を割いて訪問してきました。

それで、もう5年以上懇意にしてくださっている今の担当の上役の方に、本日も様々ご指導いただいてきました。掲題の「売上が落ちていても良い会社とはどういう会社か」という質問の答え、私は即答できましたが、社員の皆さんわかりますか?頭の体操でちょっと考えてみて下さい。

この先これが分からない人はこれから余計な苦労をするんだろうなと私は思います。もっともテレビや雑誌を見ていると、そんな問題以前に「良い会社」=「楽しい会社」と愚かな勘違いをしている番組や記事がたくさんあって(まぁ完全に間違いではないけど)、罪作りなことをしていると思います。

先行き不透明とはいえ、当面明確なことは1つあって、それは様々な流れが止まるということです。すでにいろいろな役所の仕事がストップしているわけですが、そうなるとその下にある膨大な会社の仕事が止まるということ、イコールお金の流れも止まるということ。同様に今日は具体的に、いつ銀行の蛇口が締まるのかという話も聞きました。よって年末に向けて倒産が増えると断言していましたが、大変なことです。

私自身は、そういったリスクを積極的にとってでも、いろいろと変えていくべきだろうと考えているので、今回の政権交代を含めて、世の中の変革は当社にとっても大きなチャンスだととらえていますが、だからといって直面する厳しい現実が緩和されるわけではありません。すでにファイナンスについては、すでに十分過ぎるほどの対策はとってありますが、なおかつ生き残る会社になるためには、一瞬の緩みもなく次の手も打っておこうと思います。

さて、この間、社員の皆さんにやってもらうことはただ一つ。世の中止まっているのだから、いまこそ徹底的に知恵を出して考え抜き、サービスを愚直に開発し提供していくこと。みんな外に出ていますか?席を温めていませんか?いまはより多くの人に、こちらから会いに行って話を聞く絶好の好機だと考えています。

結局のところ、その活動を通じてのみ当社の収益は上がるわけで、利益があるからこそ、すばらしい技術も、立派な経営理念も輝きを増すのであって、技術がや理念があれば、すばらしい会社になるわけではありません。それこそ音楽流れてるかどうかなんてどうでもいい話。

ということで、売上が落ちていても良い会社とは利益の出ている会社のこと。その利益、そもそもどうやって作るのか?この機会にちょっと立ち止まってよく考えてみようよ、というお話です。

で、皆さんそれぞれの現場で徹底的にそれを実践してください。