電子出版の話題が最近また増えてきましたが、その将来性についてかなり懐疑的です(今の議論の延長線では)。とある版元の電子書籍担当部門になる方が仰っていたのですが、「社の方針として趨勢が判明してからでも遅くないと思っている」、という意見に私も同意します。

実際、電子出版が今想像されているように端末でコンテンツが読めるような形で実現したとして、新しいタイトルが発売されたときに、どうやって人は新しい本に出会うのでしょうか。誰でも手軽に出版できる時代になる代わりに、売れる著者はどんどん売れて、そうでない著者は、価格が安くなる分実入りが減ったり、立ち読みすらされないというような状況が普通に訪れるんじゃないのかなぁ、などとぼんやり考えています。そうなったらそうでグローバル化&格差社会反対みたく、元に戻せって議論になりそうな(笑)

いずれにしても、ネットの水平線上で売れる本を作るってかなり難儀なことになりそうな予感がしていて、そこのところを根本的に解決するような形を考えています。

そうやってあれこれ考えていることを発信していると、当社に興味を持ってくださる方もいらっしゃって、今週もお問い合わせくださった方にお会いするのですが、来月お会いする予定のライターの方とメールのやりとりをしていた内容を記録しておきたいと思います。

何言ってるのかわけわかんないと思いますが、私もなんとなく直感でしか考えてないので悪しからず(笑)でも、コミュニティを形成するってのは上記の電子書籍を売るということの答えの一つだと考えていて、そのためにメディア事業部を立ち上げてます。

デジカルの香月です。

> たまたま昨日、ある講演を聴いていて、「DTPは電子書籍に到るあだ花」と語る人がいました。

大変興味深い話です。
私もいずれDTPは紙だけではなくウェブのレイアウトも含有する意味になるだろうと考えております。

ハブメディアもその延長で考えているコンセプトなのですが、こちらは現在の電子出版よりさらに先を見据えたものとして考えておりまして、ネット時代のコンテンツホルダーとはどうあるべきか、という視点から出版を考え、その基盤となるものはコミュニティであるととらえています。

またそのようにして新しい出版のカタチが作られていけば、一方で既存の本の価値もさらに(希少価値として)高まって行くであろうと考えており、当社としてはその双方に取り組んでいこうと考えております。

では、お会いできることを楽しみにしております。
ご連絡お待ちいたします。