助成金申請が大詰めを迎えました。さらに私の本気度が伝わったようで、最初の担当の上役の方が出てこられたのでスムーズに進むようになり、便宜を図ってくれるようになりました。

あれこれ悪口書きましたが役所の方も同じ人間ですから、「一生懸命爽やかにやっている人を無碍には扱えないだろう作戦」で、電話があるとその日のうちにサクッとFAX修正再提出という熱心なやりとり(という強烈なプレッシャー)を地道にやってきた粘り勝ちです(それを古屋さんが窓口となってやっているのがミソね)。

計画書の修正指示には、かなり古さを感じるところがありますが(組織図の作り方とか)、それでも論理的に業務内容や将来の展望などをまとめ伝える過程で、これまで曖昧だったことや矛盾点を指摘されるのは、計画の甘さそのものを指摘してもらっていることと同じなので、助成金自体もさることながら、実はそういったチェックがかなり役だっています。

そして、第2段階も昨日無事突破しました。

最終面談は経営者が必ず行かねばならず2時間ぐらいはかかって一回で通るのは難しいね、と一番最初に言われていましたが、予想を反して1時間ほどの面談で一発OK。にとどまらず急いでることを考慮してくれて次の段階へさらに便宜を図って頂きました。もうこれでホボ認定は降りるものと思われます。

この間、面接していただいた方にいろいろと感心されましたが、最初に驚かれたのは書類が順番に揃っていたということ(その理由に驚きましたけど)。提出書類が3センチぐらいになっていて、それを提出チェックリストに沿って順番に重ねて提出しただけのことですが、こういうことすらできていない会社が多いようで、単純に揃って並んでいるだけで驚かれてしまいました(書類の左肩に番号を鉛筆で入れておくと完璧)。

そのうえで、計画書類もほとんど修正の必要が無かったので、これを20日ぐらいで完成させたことについても驚かれました。ここまでスマートにやってると、先方にとってもやりがいが出てくるんだと思います。熱心にいろいろなことを教えてくれて、アドバイスいただきました。速くやるってことは良いことずくめですよ。

でもこんなの商売やってるなら当然のこと。で助成金はサービス売上じゃないので社長としては直接的にはまったく嬉しくはなく、逆にコストセンターである事業サポート室が、この1ヶ月ぐらいで売上拡大プロジェクトの月額目標額を遙かに超える数百万を稼いだにもかかわらず、この間プロフィットセンターである他事業部はいったい何をしてたんだという話です。

企画書が、キャッチコピーが、チラシが、サンプルが、「まだできていません」。だから「動けません。」そして「成果が出ていません。」大嘘です。本人としてはまだ完成していないんです」と言いたいのだと思いますが、「だったらできているところまで今すぐ出して」といえば何もないはずです(そこまで問い詰めてませんがね)。

今回の役所でも上手くいったのは、一発でOKを出そうと書類をあれこれ捏ねくり回さず6,7割できたらすぐ提出、修正指示があったら即修正という単純な作戦。だからそもそも「できてません」などと言う暇すら作りませんでした。無意識にこういった言葉が口をつくような仕事の仕方はきっぱり止めないとだめですよ。ということで、仕事が遅いというのは言うまでもないことですが、そもそも「やってない」のだから「成果が出ない」のだと認識しておきましょう(来月の売上を作るのに来月動いて上がるわけがない)。

この先そういった言い訳がましい発言が、この堅物社長には絶対に通用しないとよく覚えておいてほしいのだが(笑)、とにかく今はみんなの立ち上がりスピードが遅すぎて、まずはこれをなんとか「遅い」と認識させないとと思っています。スタートが遅いだけで随分と損してるんですよ。

今の時代売上バカバカ上げるのは難しいのだから、利益を出すためにもそもそも損しないってのは大事なんです。