新たな本の企画を考えることになりました。
先頃、ツイッターの破竹の勢いに、乗ったつもりが調子に乗って飲み込まれてしまったので、その点を大いに反省し、地に足のついた仕事をしようと思っています。
依頼を受けたテーマは、ソーシャルコミュニケーション。ということで、説明を受けたのはマスコミ(マスゴミ?)に変わる世論形成のしくみという構想。確かに対立軸で説明したほうがわかりやすいと思いますが、すでに何冊か類書もあるので、もう少し先の世の中を見通した社会学的な読み物にと考えています。
ちょうどデジカルとしても素敵なソーシャルメディアを作る会社にしようと取組始めたところなので、この分野をきちんと勉強をするのにちょうどいいと思い引き受けることにしました。また、この際、単に「売れる本」じゃなくって、「読まれる本」作りを意識していきたいと思います。
現在のところ構成も著者も未定で、全くのノーアイデアですが、本を作るだけでなく、ソーシャルメディアとしても実現できないかなぁ、ともやもや考えています。しかしながらブログで記事を事前に公開しながら出版に繋げるとか、ありきたりなアイデアしかいまは思いついていません(もっともそういうことをきちんと実践してみること自体に、今は意味があるかもしれませんが)。
ひとまず、完成した原稿を事前に全文公開するとか、そういうことにどれだけ意味があるのかは、このところ少し疑問に感じています(これもやらないよりはやった方がいいのだろうけど、だとしてもそれは本当に戦略なのか)。
実際「フリー」もダウンロードしたものの読まなかったし(本自体も精読していないけど)、角川さんの本がやはり全文公開されているようですが(まだ目を通していませんが)、いずれも出版社がそういうことに取り組んでいるという話題作りとしては意味があるかもしれませんが、読まれる本を作るという点では、本質的な意味があるのかないのか(間違いなく販促の意味はあるとは思うけど)。
と、まぁあんまりあれこれ余計なことを考えると、何も手がつかなくなってしまうので。
様々な嗜好やジャンルに人々のコミュニケーションが細分化している(して加速しようとしている)ときに、それが社会的にどういう意味を持っていて、そして企業は、個人はどうしたらいいんだろう、という疑問に答え、考えさせられる本がいいのかなと思っています。
少なくともマスゴミはもうダメとか、そういう短絡的なのは今はあまり求められてない気がしていますが、かといってツイッター万歳とかネットツール万能論も違うかな。
というわけで、どういう本が読みたいですか?
inparallelwith
いつも楽しく拝見しております。
>というわけで、どういう本が読みたいですか?
読書とは会話の土台だと最近思うようになりました。
ですので、本の内容を中心として、著者-読者、読者-読者の
会話なり議論なりが成立すると面白い読書体験になるのかなと
個人的には感じています。
これまたtwitter前提になってしまいますが、
テレビを見ながら、ハッシュタグでつぶやくイメージに近いです。
本を読みながらtwitterでつぶやく、
それを見て、著者やその他の読者が反応する。
それそのものこそ、社会学的とも思います。
駄文失礼いたしました。
katsuki
コメントありがとうございます。
>ですので、本の内容を中心として、著者-読者、読者-読者の
会話なり議論なりが成立すると面白い読書体験になるのかなと
個人的には感じています。
そういった点では、仕組みとして、ブログのコメント欄やツイッターのRTに相当する、ネット上の本のプラットフォームがあるといいのかもしれません。
気軽に本文に関して、書き込みができるような素地があれば、それだけでソーシャル読書は成立しそうです。
ちょっと試してみたいと思います。