古屋さんが復帰してきて3週間ぶりの取締役のランチMTGでした。彼女は当社の経理総務だけでなく、私の秘書役も兼ねているので、この半月はいつも「コレあれしとて」で済ませていたツケをたっぷりと払わされました。売上を作りながら業態開発するだけでも相当大変なのに、ここで事務処理をやっていたら・・・。

正直綱渡り状態で冷や汗ものでしたが、なんとか無事に乗り越えることができました。また、この2週間、事務所の雑務を高山さんがこなしてくれたというのも嬉しいことでしたね。今日は詰めが甘いと古屋さんに指導されてましたけど(笑)

さて、再始動した取締役MTGでの議題は、会社の経営方針の確認です。先月ドラスティックな改革を宣言したので、一旦組織をゼロベースで見直して再構築しようという試みです。

そして今回は、これまでとは異なり具体的な方針として3箇条、加えて収益を上げるための5つの約束をまとめました。これらの方針に基づいて、新たな給与体系もまとめています。

今日は、あれこれ議論しましたが、やはり10年近く同じ釜の飯を食ってきたという強みですね、1時間でコレだというものがバッチリ決まりました。ただ、勢いをもって一気に発表せずに一晩寝かしてみようということになっています。

方針については原案があります。これは何度か書いてますが、萩原取締役と私は最初の会社の先輩と後輩の関係で、その会社で配られた「仕事十訓」というものです。

1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

ん?と思った方も多いでしょう。そう、これは電通の「鬼十則」ですね。駆けだしの自分は、これ読んで社長すげえ、と思ったんですよ。あとでパクリだったと知ってなんだ、となりましたけど(笑)

でも二十代のころは会社の机の前に貼ってました。今読み返してもこれに勝る具体性のあるものはないなと思います。十個全部暗唱する必要はないんですよね。1.だけ真剣に考えればもう十分だと思います。

というわけで、私自身はこの十訓ができなきゃ一人前になれないと思い込んでここまでやってきたので、いま社長業やってて、本当につい最近までよくわかってなかったのですが、世の中口開けて仕事がくるのを待ってる人のなんと多いことか。また、自ら動いていても、ウロウロと小さな仕事ばかりあさって、大きな仕事がくるのを避ける人の多いことも。

ほんのちょっとの勇気を持てばいいと思うんですよね。ほんのちょっとだけ。