金曜日にソーシャルメディアセミナーの第2回Ustream配信の現場に出かけてきました。

結論からいくと、その前日に自社の会議室で急遽企画して配信したもので成功したのと違って、事前の準備時間がかなりあったにもかかわらず、配信内容としてはかなり酷いものになってしまいました。

今回は内容を率直に反省して次回に繋げたいと思います。

1.ソーシャルストリームの不調
ハッシュタグの設定が間違っており、前半部分のソーシャルストリームがほとんど機能していませんでした。ソーシャルメディアを使って本を作るという大前提があるにもかかわらず、これは手痛い失敗です。原因は配信を担当してくださった東京放送部さんに、事前にハッシュタグ設定をきちんと確認できていなかったことです。前半部分の最終段階では200人の視聴者がいて、Ustreamのトップページでも配信されていたので、なおのこと悔やまれます。

2.現場の混乱
そもそも配信スタッフが無駄に多すぎることが原因だと思われますが、後半からようやく準備できたプロジェクタを電源ケーブルに足を引っかけて落としてしまうという事故まで発生してしまいました。もともと最初の段階でプロジェクタを忘れて来ていたことも準備不足ということで混乱の遠因ですが、落ち着きが持てなかったということで場当たり的な配信になってしまったことは間違いありません。

3.会場案内の不備
今回も前回同様に10名程度のお客様にご来場いただきました。しかし、お客様に対するご案内がほとんどできていなかったと思います。特に終了後、会場退出の時間が迫っていたということもありますが、片付けに追われてしまって、ご挨拶がきちんとできていなかったと思います。
ご来場くださった方には、開始前に入念な前説も行い活発な議論に繋げられるようにしておくべきだとも感じました。スタジオの空気を暖めておくことは、その後の出演者の話題の展開にも重要な意味を持つと思います。

4.果たして本になるのか
様々な困難にも関わらず、濱野さんと佐々木さんには熱の籠もったお話をしていただくことができました。ただ、話がどんどんと膨らんでいって(現場の混乱を補うこともあったかと思います)、そもそものソーシャルメディアとはなんぞやという対象読者を前提としているセミナーとしては内容が難しいものになってしまったかもしれません。もっとも、にこの点いついては、ソーシャルメディアで本を作る実践ということなので、後日、補講という形をとることなども検討できると思っています。

というように、課題は様々ありますが、大きく2つの問題を解決しなければならないようです。

1.フロアディレクターの役割を明確にする

様々な準備不足と現場の混乱は一重にこの問題にかかっていると思います。今回は、前回の音声が悪かったという点の反省を踏まえて、音声配信についてはかなり品質を高めることができたとは思いますが、そこに意識を集中しすぎてしまったため、肝心要の内容に行き届かない点が増えてしまいました。別にフロアディレクターという肩書きが必要というわけではなくて、当日現場を「仕切る」人がいないとグズグズになってしまうという良い例となりました。次回は必ずこういった事の無いようにします。

2.配信することを目的としない

そもそも配信技術がきちんと確保されているものであることは大前提として、その上で参加者や視聴者にとって、その時間が有意義なものになるかどうかは、そのイベント内容が最終的にどのようにまとまるのかということに直結していると思います。その点、今回のイベント自体でどのようなゴールを定めていたのか、かなり曖昧だったように思います。これはスタッフが配信することそのこと自体に重心を置き過ぎたためだと思います。

この前日に河野さんが行った配信では、直後に(翌日には)配信内容のまとめをブログに掲載されていましたが、その掲載スピード感も含めて、これこそがソーシャルメディアの実践だと思いました。

今回のイベントも出版としては異例のスピードで10月末から11月にかけては第1弾、第2弾の出版化を目指します。ここで面白い本に仕上げることで、今回の配信の失敗を取り返したいと思います。