「何かできることがあったら言ってくれ」

ブログを読んで心配した友人から、なんともありがたい連絡をもらったので、この際、気分も変えたいなぁと、お言葉に甘えて自宅にお邪魔してのBBQをリクエストさせてもらいました。

学生時代に出会ってたら絶対に友達になってないよね、というような性格も考えも全く違う彼ですが、若い頃に職場で濃密な時間を過ごした経験ってのは不思議な絆を作るものですね。

それぞれすっかり変わった周囲の環境や境遇、お互いまさかこんなに子供がたくさんで、休日に家族でBBQすることになるとは、徹夜続きの独身のころにはまったく想像もできなかったわけですが、そういういろいろ変わった中でも、まさに今この震災後に何を考えるのか、という話をしていて、日頃とは違う視点で考え、感じるところが多々ありました。

まずは、随分と長い間こうやって日がな一日気楽に食事して、人と話をする時間を持ってなかったなぁと思い返しました(そう思えるほどの至れり尽くせりな歓待に感謝ですが)。これは震災前から長いことそうだった気がします。少なくとも、自分で自分を追い込むように余裕の無い状態を作っているよなと感じました。

また話をしていて、考えや性格が違っていても、自分がこういうのもおこがましいですが、互いに切磋琢磨してきたからこそ、違いを含めて理解できるところはあるよなとも認識を新たにして、結局、仕事に懸命にならない人とは、自分はどうにも交わることができないんだろうなと感じました。

だからといって、それは私生活を犠牲にしてまで働けということではないですね。実際に友人の生活は潤いと余裕を感じるものだったし、今回、山に登らないかって誘われて(ま、いろいろ下心はあるんだが)それはいいなと思ったし、一方でそれは巡り巡って仕事にも活かされる内容でもあったし。

恐らく仕事と生活を考えたときに、これまでかなりバランスを欠いた状態になっていたんだろうなと思います。

ただ簡単に結論づけてしまうと、今の気持ちだと低位に落ち着いてしまいそうなのですが、社長ならば、もっと高度にそれらのバランスを取れるようにないといけない役割や責任があるはずで、自分にはそこが足りないんだろうなと。

もっと言えば、高度な仕事の成果を追い求める気迫が欠如しているのかもしれない、と思いました。

いつの間にか、仕事の成果を厳密に追い求める前に、みんなを養わなきゃとか、会社を大きくしなきゃとか、本末転倒、空回りしていたんでしょうね。そりゃあ苦しくなるでしょう。一度身体感覚を戻して、発想も健康的かつ筋肉質なところに戻そうと思い直しました。

それと、装備を揃えて、休日にお互い息子たちつれて男だけで山に登るってのもいいなぁと。

もっともそれは、彼らしい女性受けを狙った、”山ボーイ”なスタイル優先のイクメン的演出ですけど(笑)、それを照れることなく楽しむぐらいの余裕が自分にも必要だなと、そういうことを思ったオヤジの休日でした。本当にありがとう。