私どもは編集デザインプロダクションとして、本づくりのプロと自認しておりますが、本を売ったことはありません。また以下に提案するサービスはまだ企画構想段階のものになります。ただし、本が売れるということに関しては、書店の皆さまと同じかそれ以上に重要な問題であるとの当事者意識で日々仕事に取り組んでいます。

ぜひこの提案をご覧になって頂いてきたいと思います。今回私どもが提案したいのは、単なるソーシャルメディア導入の提案ではなく、書店が魅力的な「場」となるためのエコシステムの提案です。サービス提供ですので多少の実費はいただきますが、将来に渡って収益向上に繋がる仕組みと考えています。

印刷して読みたい方にはPDFもあります。こちらからどうぞ。→PDF

<補足>

斜陽産業の代名詞のひとつとなっている出版業界ですが、実はこの出版界を本当の意味で支え、今後も大きく展開していくためには、書店のもつ価値の再発見が必要ではないかと考えています。

当社は、書籍を中心とした編集プロダクションです。これまで「売れる本作りをトータルにサポートする」を合い言葉に、年間数百点の企画、編集、デザイン案件を担当してまいりました。また、数年前にメディア事業部を立ち上げ、数々のチャレンジを経て、書籍の企画デザインだけでなく、ウェブメディアの企画制作やアプリの企画開発などを手がけられるようになってきました。

「本」を中心として立体的に企画開発サービスを展開する

特に昨年からは「立体的なメディアをプランニングする」をテーマに、ウェブサイトと書籍、アプリなどを組み合わせた具体的な案件をいくつか担当させて頂いております。今後もこの事業を本格的に展開していく計画ですが、我々のホームグラウンドでもある「本」の分野で複数の企画を立ち上げることにしました。

いまソーシャルメディアやスマホなどのネット・デジタルデバイスからの情報受発信がもてはやされています。そのために旧来のメディアは死を迎えるかのような論調です。果たしてそうでしょうか? 確かに大きな存在になっており今後も伸びていく分野ではあるとは思いますが、現実的にはそれで世の中のことが足りることにはなっていないと思います。誰もが日々旧来のメディアを見たり聞いたりして楽しんでいると思いますし、なにより書店に通って本を選ぶ楽しみを持つ私自身が想像したくない未来です。

ただ高齢化やIT化が進むのは間違いありません。また来るべき社会は、成熟社会や衰退社会ともいわれています。現実的には高齢化と技術革新の急速な伸展で、デジタルデバイド、情報格差は拡大してくと思われます。しかし、だからこそ多くの人にとって、デジタル技術を駆使せずとも、特殊なIT能力がなくとも、街で買い物をしているときに、または通勤通学の帰途に、ゆっくりと本と出会えることこそが、本当の成熟社会を体現しているのではないかと私は考えています。

以下のリンクは、担当社員のブログ記事です。
かなり長いですが一読いただければ取り組みが本気であることはご理解いただけると思います。

熱意ある書店員さんを探しています。