去年よりも社員を増やし給料を増やしていれば、十分立派に仕事をしているんだ、と思うことにしました。

ここのところ立て続けに「とても立派だと思います」と言われて、これが単なるお世辞だったらよいのですが、つまるところ「あまりクソ真面目に業績追求(もしくは野望達成)ばかりだとついていけない・・・」ということです。

「要するに”清濁併せ呑む力”が不足しているということだね」と分析すれば「そうそうそれそれ、それ(そのどこまで行ってもクソ真面目馬鹿正直な対応)がダメなの」だと。

なるほど、最初は単に業績を伸ばそうとやっていいたはずが、いつの間にか立派な社長になろうとしているという。業績を伸ばす社長は立派ですが、立派な社長をやっていれば業績が伸びるわけではない。面白いことです。

ある程度現場が回り始めたら仕事は任せていって、新しい仕事を作るために遊びにいくことが必要なわけですが、それこそがこの低成長時代に業績を伸ばすのに有効な経営手法かもしれません。

伸ばすことがただでさえ難しい時代、必死になってさらに伸ばそうとするのではなく、ある程度伸びたものをたくさん束ねていくことを意識してみれば、余計な努力や無駄な不幸を生み出すことはなさそうです。