IT企業社長です。会社が潰れても、食えますか【キャリア相談 Vol.17】|東洋経済ONLINE
面白い記事でした。なるほどないま自分が30歳ぐらいで、人に仕える経験がなかったらそういう選択もありだろうなと思いました。
年商1億程度で売上げが乱高下して不安がいっぱい、というのはとてもリアリティある状況です。目標は持っているが確度が計れない、という弱気も手に取るようにわかります。
そこそこ食えるけど、この先どう経営していったらいいのかわからない。まさにここ数年自分が苦しんだポイントそのままです。幸いなことに当社の場合はベテラン経営者に経営に加わってもらっていたため、ここを凌ぐことができ会社の体質転換にも成功しました。
また自分はサラリーマン経験を踏まえての創業だったので(しかもサラリーマンは無理と思って独立したので)、彼のような再就職という判断はもはやないわけですが、社長業をいつ終わりにするのかということは、創業社長としてはいつかは考えなければならない問題です。
この記事に直接看過されたわけではないですが、10期の決算を終えるにあたり、「社長になったからには10年は続ける」と決心してここまでやってきて、その到達点からみている将来像は「10年後に退任」というビジョンです。
その第1の理由は「きっと飽きる」です。
いま抱えている経営課題を解決すると創業社長としてやるべき課題(できることなら避けたい課題も含め)をすべてやり尽くすことになると考えています。
社員には、これからデジカルをこういう会社にしますと宣言しているのですが、その悲願を達成した後に待っているのは、会社の持続発展経営の毎日。そこがどうしても自分には想像できないわけです。
そういったことを考えているうちに、明確な次の経営大目標が設定できました。それは、経営を喜んで引き継いでもらえる人が現れるような、そういう魅力的な会社にしようというものです。当然そういった会社が社員にとって幸せな会社であることは間違いありません。
ここに完全に現社長と現社員の利害は一致したと思われます(笑)
40を過ぎていろいろな企画力の低下を痛感しています。また社会的な立場としても後進の育成に取り組まないといけない年代だということも多少意識して、あと数年で枯渇するだろうと思われるこの能力があるうちに、企画力を活かすような会社に仕上げておきたいという思いが強くなってきました。
経営は面白いが社長業は向いていない、これがここ数年の結論で、将来的に違う会社の経営に携わりたいという思いがとても強くなってきました。そこでデジカルの社長業を辞めるためにも、この先さらに社長業を熱心にやって10年以内に引き継げるように頑張りたいと思います。
ということで私の中には会社を畳むなどという選択肢は一切なく、有能な方に経営してもらうためにも資産価値の高い会社にするというのがゴールということになりました。社長を辞めたらやりたいことはいろいろあります。
ということで、社長業をやってきて、ここまでクリアにビジョンが見えたことはありませんでしたが、デジカル第11期は今までになく爽やかにスタートしています。
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