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それで見ていて同じところに壁があるなと思うのが、この「どんぐりが拾えたので栗も拾えると思います」的な発想ですね。

確かにどんぐりが拾える森なら栗を拾える可能性はゼロではないです。

でも、そもそも栗の木の下にいかない限り、栗の木の下に行けたとしても栗の実がどんなものかわからない限り、また栗の実を拾うための準備をしていない限り、どんどん栗は拾えません。

だけどみんな、見込がみえた瞬間に(どんぐりを拾ったところで)、「栗も拾えると思います!(ビジネス収益を上げられます)」と皮算用して立派な報告書にし、それでなにか仕事を達成したかのような錯覚に陥っています。

どんぐりは食えないって。

中には元気よく探し回って運良く栗の実を見つける人もいるわけですが、いきなり素手でガバッと掴もうとしてチクチク痛い思いをすると、今度は一気に弱気になって、次に栗の実をみつけても拾わなくなるような人もいますね。

ところで最近は、どんぐりと栗と松ぼっくりを並べて、「どれが栗だと思う?」みたいな新種のたぬきオヤジもいらっしゃいます。

分からないなら分からないなりに一緒に拾おう!と言ってくれればいいのにと思いますが、昔は馬鹿正直にこれですよといちいち拾って渡していたところを、最近は「この道具を使うと栗がものすごく拾いやすいですよ」とお伝えするように心掛けております。

商売は面白いですね〜。